2525ひととき

温度計なし!鍋だけでできる簡単米麹甘酒のつくり方(失敗談)

甘酒の歴史は古い

麹菌を用いた発酵食品の開発は古代中国で始まり、その技術が日本に伝わったのは弥生時代とも古墳時代とも言われているそうです。

wiki先生に甘酒について聞いてみる

甘酒の起源は古墳時代に遡り、「日本書紀」に甘酒の起源とされる天甜酒(あまのたむざけ)に関する記述がある。

とあります。

古墳時代は3世紀中頃~7世紀頃なので甘酒はすでに1300年~1700年くらいの歴史があるんですね。すごい。

中でも江戸時代に甘酒ブームが到来し一躍有名になったそう。今から150年~400年程前のことですね。

冷ましたお粥に麹菌を加えてつくる甘酒はたった一晩でできることから「一夜酒」などと呼ばれ、天秤棒を担いだ商人が売り歩いたり、甘酒を売る茶店もでき、錦絵にも描かれるほどの人気となったそうです。

その時に開店した三河屋天野屋は現在でも営業中とのこと。東京に行ったときにはぜひ行ってみたいですね。

 

甘酒は夏に飲むスタミナ飲料だった

今でこそ甘酒は冬の寒い日に体を温めるために飲むイメージがありますが、当時は夏に最もよく飲まれていたようです。

江戸時代には今のように発達した医療はなく夏バテで死ぬこともよくあり、栄養価の高い甘酒はスタミナドリンクとして夏バテ予防に最適だったようです。

俳句の季語で甘酒が夏の季語なのはそのためなんですね。

 

温度計なし。鍋でつくる甘酒のレシピ

というわけで、今までヨーグルトメーカーでの作り方やと炊飯器でのつくり方をご紹介してきましたが、ずっと55∼60℃を保つことが重要ということを書いてきました。ヨーグルトメーカーは60℃に温度設定ができ、炊飯器でのレシピも保温で温度を保つため温度計が必要ないレシピをご紹介しました。それ以外では温度を保てるように温度計の使用をおススメしてきましたが、今回は温度計なしの鍋だけでの甘酒のつくり方をご紹介します。

温度がすぐに冷めないように保温用にバスタオルを2枚を使用します。

 

ただ、このレシピ、実は私が昨日作ってみて失敗しています。

なぜかというと、部屋の気温が寒すぎました。

我が家は愛媛県で最も寒いと言われる地域で、四国でありながら雪が積もるようなところです(四国の山々は結構雪が積もります)。

そしてちょっと古い庶民の日本家屋なので隙間風がよく通ります。わざわざ窓を開けなくても換気ができています(笑)

外気温0度、部屋の温度も5度くらいだったと思います。

そんな中で作ったら、やはり寒すぎて60度以下になっていて、全然甘味が増しませんでした。

江戸時代では夏に最も飲まれていたドリンク。つまりは夏に最も作られていたということですね。なので、少なくとも冬に作りやすいレシピではなかったです。すみません💦

まあせっかくなので失敗例として参考にしてもらえたらと思います。

 

〇鍋について

ふた付きの鍋にしてください。よくある雪平鍋(片手鍋)でもできますが、できれば厚みのある鍋や土鍋の方が熱が逃げにくいのでお勧めです。

 

〇材料

お米・・・・・・・・・・1合

乾燥米麹・・・・・・・・200g

水・・・・・・・・・・・800cc

バスタオル・・・・・・・2枚

 

〇作り方

1.お米を研いで鍋に入れ、水600ccを入れて30∼60分浸す。

2.鍋を中火にかけ、お米がなべ底に張り付かないようにヘラで混ぜる。

 

3.沸騰したら弱火にしてふたをしたまま15分ほど煮てお粥をつくる。吹きこぼれないように気を付ける。

4.弱火で煮ている間に米麹をバラバラにほぐしておく。

5.お粥が炊き上がったら火を止め、すぐに水200ccを注ぐ。

6.ヘラで全体を1分ほどかき混ぜ温度を下げる。湯気が少しおさまるくらいが目安。

7.お粥に麹を加えて全体になじむようによくかき混ぜる。

8.鍋にふたをしてバスタオル2枚でくるみ、4~10時間ほど置く。

バスタオルとブランケットに包まれた鍋
バスタオルとブランケットに包まれた鍋

9.全体がドロッとして甘みがあれば完成。甘みが足りなければ炊飯器に移し、保温して甘みが増すのを待つ。

鍋で作った甘酒
鍋で作った甘酒

これだけ見ればとっても簡単なレシピですね。

私が失敗したのは

8.鍋にふたをしてバスタオル2枚でくるみ、4~10時間ほど置く。

というところです。

バスタオル2枚では保温性が足りないと思い、バスタオル1枚とブランケット1枚でくるみ、その状態でホットカーペットの上に置いておきました。

そのまま6時間経ってから味見をしましたが、すこ〜し芯が残っているような感じと、すごく薄い甘味…。

ここでようやく温度が全然足りないことに気づき、また火にかけて60度くらいにしてから包んでひと晩置いておきましたが大して変わらず。

結局その状態で鍋から保存容器に移しました。

 

甘くならなかった甘酒を甘くする

調味料にでも使おうと思いましたが、もう一度ゆっくりじっくり温めれば甘くなるかなと思い、少し荒療治な感じがありますが、最後の足掻きでレンジで200wで温めてみることに。

耐熱のコップに200ccほど入れてレンジで200wで5分チン。

結果、甘味が増してる!

予想通り、低いワット数でじっくり温めたら甘くなりました。

甘くならなかった甘酒は炊飯器に移して保温して温めても甘味増します。ご参考まで。

 

今回私は失敗してしまいましたが、鍋だけで甘酒をつくりたいという方はぜひ参考にしてみてください。

また今回の内容は「知識ゼロからの甘酒入門/石澤清美著,江田証監修」という本を参考にしました。

甘酒についてわかりやすくまとめられているので興味がある方はぜひ読んでみてください。

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